CentOS全自動インストールUSBメモリの最小構成

前回の記事「USBメモリでCentOS 6.3の全自動インストールメディアを作成する」で、インストーラの起動に必要なファイルをUSBメモリにコピーしました。その時はisolinuxディレクトリにあるファイルを全てコピーしたのですが、インストール方法を全自動インストールに限れば、もっとファイルを少なくすることができます。

全自動インストールメディアに必要なのは、以下の4つのファイルだけです。

全自動インストーラの最小構成

  • syslinux.cfg (Syslinux設定ファイル)
  • vmlinuz (インストーラカーネル)
  • initrd.img (インストーラファイルシステム
  • ks.cfg (Kickstartファイル)

ブートローダであるSyslinuxがメニューを表示する場合にはvesamenu.c32などのファイルも必要になるのですが、全自動インストールをする場合にはこれらは不要です。必要なのは、インストーラのカーネル(vmlinuz)とファイルシステムのイメージ(initrd.img)、インストール構成を記述したKickstartファイル(ks.cfg)だけになります。

ちなみに、syslinux.cfgの記述も、全自動インストールに限れば、リスト 1 のようにかなりシェイプアップすることができます。

リスト 1 : syslinux.cfg

default kickstart

label kickstart
  kernel vmlinuz
  append initrd=initrd.img ks=hd:sda1:/ks.cfg

ファイルは全て、USBメモリのルートフォルダに置きましょう。