Kickstartインストールとは : CentOSのインストールを自動化する方法

サーバ機にCentOSをインストールする時、手っ取り早いのはインストールDVDを使う方法です。インストールDVDから起動して、メニューに従って設定を行うだけです。その場で柔軟に設定を決められるので、とりあえずセットアップしたい場合に便利ではあります。

ですが、複数のサーバ機にインストールするとなると、一台ずつメニューで設定していくこの方法は面倒です。インストール作業を手順化する時にも、手作業が多く、ヒューマンエラーが発生しやすいこの方法はあまり適しているとは言えません。

そんな問題を解決するために、CentOS(というかRHEL)にはKickstartインストールという方法が用意されています。メニューの設問に答えていく代わりに、Kickstartファイルと呼ばれる設定ファイルを用意しておくと、その設定に従って自動でインストールが行われます。

複数のサーバにインストールする場合にも、設定が同じならば、同じKickstartファイルを利用できますし、多少、設定が違ってもファイルをコピーして少し書き換えればよいので、それほど手間もかかりません。何より、インストール作業が手順化できるので、後でインストール時の設定を確認することができたり、同じ構成のサーバを構築するのが簡単になったりと、いいことずくめです。